名作貝獣物語を手掛けた「バースデイ」制作のオーソドックスなRPG作品。
物語上の繋がりはないですが、端々に貝獣物語のシステムを導入しています。
本編10章、裏ワールド2章の12章仕立てでボリュームはファミコン作品では有数です。
カセットそのものも大きく、説明書とカードゲーム付属+ゲームの世界地図まで入っていて、まるで限定版のような特典仕様でした。



和風RPGSFを融合させた見事なストーリーが魅力です。
また本編とは別に存在する2つのシナリオは御伽噺や童話風の世界観をベースにしていて、それぞれ仲間キャラである「ウルフ」「イワン」にまつわるストーリーとなっています。
独特な世界観で何でもアリ系摩訶不思議戦国ワールドが楽しめるでしょう。
仕掛けも多彩で、さらに戦闘中以外いつでもどこでもセーブできる利点は、昨今のRPGに匹敵する利便性を持っていました。
他にも、すけっとシステム(MAP探索、アイテム調合等)や、各キャラの特技(お色気、偵察、力持ち等)やHPが低くなると弱ったグラフィックに変わる雑魚敵など、遊び心とアイデアに満ち溢れていて他にはない便利な機能も。



戦闘面はオーソドックスなターン制バトルなのですが、防御行動やじゅうべえの各種剣法、超力(魔法)の使い分けがとても重要になっていて戦略的な戦いが出来て面白いです。
モンスターの前にキャラを一人だけ配置させておくと、そのキャラしか狙わなかったりするので攻撃が弱いキャラを防御させつつ囮に使ったりして、受けるダメージを軽減しながら戦ったり出来ます。
じゅうべえのレベルが上がると強力な必殺剣を習得するので、状況に応じて技を駆使するのが鍵となります。



コマンドは「話す」「探す」「強さ」「特技」「道具」「超力(ちょうりき)」「旅日記」「助っ人」の8つで、「探す」は足元(主人公が踏んでいる地面)ではなく目の前を調べるようになっている仕様に。
そのため
十字キーを短く入力することでその場で体の向きを変えられるようになっていて、方向転換して歩く際には若干のタイムラグが生じます。

高すぎるエンカウント率ヒントがなさすぎる謎解き要素がシビアですけど、歯ごたえのあるRPGを遊びたいなら今でも楽しめると思います☆彡

PR