南総里見八犬伝』をモチーフにして制作されたRPGで、ネオジオでお馴染みのSNKが手掛けた初のRPGです。
和をモチーフとして
プレイヤーは、八犬士の一人であり主人公の「犬塚信乃」となって仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの球を持つ仲間の犬士を探して、巨悪である「玉梓」打倒を目指します!

 


 システムは、いたってオーソドックスな和風感漂うRPGとなっています。
ゲームの進行はほぼ一本道ではあるが、一応レアアイテム収集や特殊なアイテムを入手する等の寄り道要素も。(妖怪からしか入手できない武器防具が多く、中には入手するとゲームバランスが大きく変わる程に強力な武器もありそれなりに集め甲斐があります。)
装備は基本的に誰でもなんでも装備可能なのですが、装備は出来るけどキャラの適正のない武器や防具を装備した場合、能力値が下がるという謎の仕様。
レベルアップの時のHPとMPの上昇値がスロット形式の目押しなのと、レベルアップ時に与えられた数値を自分で能力値に割り当てられるのは当時としては珍しかったのですが、当然、低い値ばかり当てていると難易度は上昇することに 。
特徴的なシステムとして、「りょうしん(良心)」というパラメーターがあり、敵の妖怪を倒す事で増減するシステムで、敵妖怪には善玉悪玉の2種類がいて、善妖怪を倒すと下がって、悪妖怪を倒すと上がっていきます。悪い妖怪ほどもらえる良心が多い。
  • 善妖怪は戦闘中に「はなす」事で有益な情報や道具をくれる。
  • 主人公はこの良心値が0以上で善人、-1以下で悪人とみなされ、村人の会話やストーリー進行にも影響を及ぼす。
  • また、良心値が高いと敵妖怪が道具を落とす確率が高くなる。


信乃は攻撃に特化した・・いわゆる脳筋キャラですが、あらゆる刀に精通して最強の武具も装備できます。
ゲーム序盤は、そんな信乃が一人で旅をするのですが、やがて同じ犬士である回復の法術が得意な「犬飼現八」・忍術と体術に優れている「犬川壮助」・体力が高く術が使えない生粋の剣士で信乃と被る「犬山道節」といった心強い仲間が加わります。
他にも、NPCである他の4犬士がいるのですが仲間にはならず・・・親兵衛と角太郎は既に故人で、毛乃と小文吾は目の前で死んでしまうというまさかの展開に。リアルといえば、リアルなのですけど・・・説明書を見ても、パッケージの人物が誰が誰なのかも分かりません。


 

攻撃時に「おまえなんか、きらいだ!」と、敵側は「おろかものめ!」「しに、いそぐな!」といった台詞を放ち、戦闘の雰囲気を盛り上げます!
 「しんでしまえ!」
 「きたない やつめ!」
言葉遣いは、あまりよろしくないですけど(笑)。

戦闘面のバランスは大味で、いわゆる魔法耐性というものがないので術の攻撃設定値をそのまま受けてしまいます。敵妖怪に不意打ちを喰らう事があるのですが、この時に全体攻撃呪文を連発されると全滅する危険も。回復アイテムは必須です。



少し地味という印象もあるのですが、ビジュアルシーンやバストアップ画面もあり雰囲気もあり、全体的にテンポのいいゲームだと思うので「南総里見八犬伝」が好きならプレイしても楽しめるでしょう。

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