無意識のうちに、二本の刀を構えた武蔵。
小次郎の配下を退けるも、対峙した小次郎の一撃の重さに思わず仰け反ってしまう。
長目よりも強いと思われる小次郎だったが、人を斬ったことによって覚醒した武蔵は一歩も引かず渡り合う。
しかし、長干竿を駆使して一瞬の隙をついた攻撃に怯んだ武蔵を真島が庇い、真島は片目を負傷してしまうのだった!
形勢不利と判断した武蔵は、生きるために敵前逃亡を図り、眼前の川に飛び込むのだった。



何とか敵の目を逃れて、近江の国境に架かる橋を渡る武蔵と真島。
真島の身の上話と半生を聞いた武蔵の間には、奇妙な友情が芽生えつつあった。
そんな武蔵に、自身の刀を託す真島。
刀を売れば金になるといい、その刀を妹に渡してほしいと頼むのであった。
そんな時、橋の中盤に差しかかる二人を長目の追っ手が襲いかかる!
最早、これまで!と悟った真島は、先頭で戦っている武蔵が橋を渡りきったところを見て、敵ごと橋を斬り落とすのだった。
激流に呑まれる真島を見て、武蔵は真島の妹が暮らす村を目指すことにする。



何とか真島の住んでいた村を訪れた武蔵は、畑仕事をしていた真島の妹「浮世」を見つける。
五郎八の形見である刀を渡そうとするも、浮世は頑として受け取らない。
家に去った浮世を追いかけることになるので、浮世の家の周辺にや井戸の裏にあるアイテムを拾ったり、畑にいる亀を助けたりしましょう。
アイテムを回収した後は、浮世の家にて再び彼女に話しかけてみます。
やはり刀を受け取ろうとしない浮世は、武蔵にその理由を語る。
五郎八と浮世は本当の兄妹ではなく、浮世はかつて五郎八が決闘の末に討ち果たした男の娘であったのだ。
武蔵にあまり良い印象をもってない浮世であったが、武蔵に風呂と食事を与えて客人としてもてなす。
本当の父の仇であり兄妹ではないとはいえ、五郎八が亡くなったことに複雑な心境を覗かせる浮世を前に、手配されている五郎八を探しにくる狼藉者を成敗する武蔵。
そんな姿を見て、武蔵の人となりを感じる浮世。
「独りにはさせない。」と剣を捨てて浮世と共に暮らす決意をする武蔵。
・・え?!なんで??
そして、その言葉に涙しながら武蔵に抱きつくのであった。
普通なら、ありがた迷惑的な話になりかねないのですが、武蔵の漢気に浮世も感じ入ったのでしょう。
それから、二人は質素ながらも幸福な生活を送るのであった。



しかし、そんな生活も長くは続かず・・数年後に賞金のかかった五郎八と武蔵を探しにきた荒くれ者達が村にやってくるのだった。
五郎八の家を家探ししようとする輩を退けようとする武蔵だったが、浮世の事を思って刀を使おうとしない。他勢に無勢、それに実戦から遠ざかっていて勘が鈍っていては素手で相手するのには限界があった。
片足を刺された武蔵を助けようと刀を手にする浮世だったが、逆に斬られてしまう。
息を引き取る前に、刀を手にしても人を助けることができる!活人剣の道を説いて、武蔵に再び刀を手にするように諭して、浮世は息を引き取るのでした。
浮世を抱き、名前を呼び、涙する武蔵。
この時点で、友のため・浮世のために刀を捨てて共に暮らしていた武蔵の本音は分かりません。
しかし僅かな時間でしたが、二人は愛しあっていたのでした。

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