ファミコン初の2メガの大容量!ということで人気を博し、コナミを代表するシリーズとなった『がんばれゴエモン』シリーズの第一作目でになります。
主人公は、実際に存在したという盗賊、「石川五右衛門」がモデルです。
最期は秀吉によって釜茹でにされたという「ゴエモン風呂」の話は有名ですね。

 

ストーリーは、義賊であるゴエモンが悪政に苦しむ人々を救うために世直しの道中を肥後国~江戸までの8エリア(国)全部で104ステージを駆け巡ります。
町や街道といった地上面・隠し通路がつながっている地下面・お金を払って入ることのできる3D地下迷宮と多彩なステージ構成になっています。
隠し階段やアイテムは、ジャンプして見つけるシステムで場所を把握してないと攻略するのは至難の業です。

 

各エリアのクリア条件は通行手形を3つ手に入れることで、店で購入するか迷宮か地下で拾うかになります。
よろず屋で買うと次の通行手形が倍の値段に値上がりしますので、店で買い集めるのは不可能に近いので、地下や迷宮で集めるしかありません。
しかし、隠し通路を見つけるのが難しくて・・・迷宮の方は地図がないと3Dが苦手な人は下手をすれば積むかもしれません。
この作業に時間がかかったので、セーブ機能がないファミコン版は苦労すると思います。



2004年には、「ファミコンミニ」シリーズの1本として、セーブ機能ありでゲームボーイアドバンスに移植されています。
2007年11月6日にはWiiのバーチャルコンソール、2013年3月6日にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで、2014年7月2日にはWii UのバーチャルコンソールでFC版が、2015年2月25日よりWii UのバーチャルコンソールでMSX版が、それぞれ配信されています。
これらにはセーブ機能がありますので、安心してプレイできるでしょう♪
私も、さすがにファミコン版はクリアできませんでした・・・。



システムは、『ライフなくなる』『穴に落ちる』『制限時間が0になる』のいずれかによって1ミスとなり、残機0でゲームオーバーです。
ライフゲージの最大値の上限は地下通路に落ちている「巻物」で、残機は迷路屋の3D迷路に落ちている大入り袋を拾うかフィールド上の隠れキャラを探し出して取ることで増加します。
得点増加によるメリットが一切無いため、スコアの存在意義はないに等しいです。
ミスしても入手済みのアイテムは消滅しませんが、ミスする度に移動速度がリセットされ、所持金が半分に。
手形を3つ集めた上で関所に到達するとエリアクリア。(後半の城のエリアは通行手形は存在しません。)


 

玉手箱や壺などを飛び越える・もしくは密着してその場でジャンプすると、小判や招き猫やひょっとこなどのアイテムが飛び出します。
隠し通路につながる階段も、ジャンプすることによって出現します。
基本はジャンプなのですが、敵や落下には十分に注意が必要になります。



 鎧や兜や傘といった身を守るアイテムは重要で、いかに資金である小判を稼ぐかが重要になってきます。
攻撃手段のリーチの伸びるパチンコも必須でしょう。
「印籠」は籠やから守ってくれ、「ひょっとこ」と「ぞうり」は、取るごとに走る速度とジャンプ力が最大3段階までアップしてくれます。
「ろうそく」は、一定時間だけ隠し通路の入り口が見えるようになりますが、これらは状況に応じて使うといいでしょう。
秘密の地下迷宮にある「地図」は絶対にとってください。
 後半になるにつれて構成が複雑化していき、現在位置を把握しづらくなるので。



装備を整えたり、体力回復や町の人から情報収集ができるRPG要素は楽しかったのですが、後半に進むにつれてマップの構造や地形が複雑になり、敵の攻撃がドンドン激しくなるため難易度は高くなるので、パスワードやバックアップ機能がなかったのは当時はキツかったですね。
でも、ファミコンのアクションゲームとしては奥が深くて後に続くゴエモンシリーズの基礎がしっかりと出来上がっていました。
さすが、アクションに定評のあるコナミらしい作りでした。

 

海や山のエリアなど、難解なジャンプアクションを要求される局面はありますけど、操作性自体はシンプルなので、あまりテクニックは必要ありません。
今なら、コナミを代表する看板シリーズの原点として高い完成度を誇る今作を遊んでみるのもいいかもしれません。
セーブ機能があれば、制覇できるかも?!

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